Handmade  ~ Lure ~

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Knife

 日本においてナイフメーカーと言えばOLFAとNTカッターが有名ですよね。
他にもホームセンターで見かけるタジマなどがありますが、一般的にはナイフ(カッター)と言ったら上記2社の製品を思い浮かべることと思います。
また、OLFAのOEMを販売しているメーカーもあり大半はほぼそのまま売られてますが、モデラーの間で人気のTAMIYAからは柄の部分をより使いやすくアレンジしたものが販売されてます。
その他日本で入手出来る海外の製品もいくつかあって、最も知れ渡ってるところではアメリカのX-ACTO(エグザクト)でしょうか。
X-ACTOの特徴は替刃の種類が豊富なところですが今では随分整理されてしまいました(整理されたとはいえ今尚種類は豊富です)。
そして個人的にお気に入りのデンマークのLINEX(リネックス/ライネックス)やフィンランドのFISKARS(フィスカース)。
他にも色々有るようですが、切れ味に関しては正直海外製のものよりも日本製が優っているように思います。

ハンドメイドルアーで使うナイフは余程特殊なことをしない限り、ほぼ以下のもので間に合います。

             1.切り出しナイフ
  切り出しナイフとは手元で細かい作業をするために作られた小型の片刃ナイフの総称です。
単純な作りなので作るのも簡単で外観に拘らなければ、廉価版でもルアーの制作程度であれば十分な性能のものが多く出回ってます。
そもそもの目的は大工さんがちょっとした木材を切るために作られたものなので、切れ味はもちろん優れている上に丈夫で刃先がとても鋭く作られてます。
片刃な為に切れ味が落ちても研ぐのが簡単で、見た目さえ気にしなければアウトドアには持って来い!
と言ってもファミリーキャンプではヴィクトリノクスなど男の所有欲を擽られるものの方が人気なのは納得。
何を隠そう自分もそうでした。
家族が寝静まってからの焚火に当たりながらやっと手に入れたヴィクトリノクスを眺めつつの一杯は最高でしたから。
でも一度実用性を求めるようになると多機能ナイフよりも憧れる気持ちは単機能のいかにもナイフってものに移ります。
シースナイフや折り畳み式のナイフと色々あって装飾もピンキリお値段もピンキリ、上を見たら切りがありません。
綺麗な彫刻を施した木製の柄や、自然の風合いを生かした鹿の角などで作られたものは格別です。
ところが更にそれを超えるとシンプルイズベストを求めるようになり、日本に昔から伝わる切り出しナイフにたどり着くこと間違いなし(って、ほんとかよ! って突っ込み厳禁!!)。
すると本焼き包丁と同じ製法で作られたものや綺麗に装飾された高級品に目が行ってしまうんですよ。
でもその頃には随分と「何があっても家族を食べさせて行かねばならぬ、男なら!」って気持ちも遅まきながら芽生えてきてたので、目は行ってもお金の使いどころにも節操ってもんが見え隠れし初め実際に落ち着いたのはNTカッターやOLFAの激安切り出しナイフなんですけどね。
でも使ってみればルアー制作程度であれば必要十分なものでした。
  
2.カッターナイフ
  これを今更説明しなくても老若男女知らない人はまず居ないですよね。
もともとあの先を折って常に最高の切れ味を保つ仕組みを考えたのは、
『折る刃』 → 『おるは』 → 『オルハ』 → 『オルファ』
そうなんですあのOLFAの創始者、岡田良男氏なんです。
氏は当時資金不足から日本転写㈱(エヌティー㈱の前身)に役員として在籍しながら発明者を岡田氏、出願者を日本転写㈱として特許を出願し、日本転写㈱から商品化しました。その後岡田氏は日本転写㈱を離れて岡田工業㈱(オルファ㈱の前身)を設立し、特許を日本転写㈱と共有して『OLFA』の誕生という流れになります。
故にNTカッターとOLFAでは共通の規格となっている訳ですが、それが徐々に広まって世界標準と言われるまでになりました。
日本人考案のものが世界標準になるなんて、なんとなく嬉しいですよね。
ちなみにJIS規格など規格が正式に決められているわけではなく、各メーカーが諸事情により自主的にこの2社に合わせているというのが現実です。
世界標準となった9mm幅の小型刃および18mmの大型刃を始め、OLFAは今では25mmの特大H刃、12.5mmの中型刃など様々なものを展開してます。
(貝印からはOLFAの小型刃よりも更に幅の狭い6mmのものも発売されてます。)

ただ以前から気になってることがあるんですが。。。
お店へ出向くとカッターコーナーに陳列されているものはほぼ黄色が目立つOLFAの製品とNTカッターの製品ではありますが、何故かOLFAの製品しか陳列して無いお店は少なくありません。
考え方の違いなのか、営業力の違いなのか、なんでだろう? ・ ・ ・ 謎
個人的にはNTカッターの製品の方がコストパフォーマンスに優れていると感じている為、とても残念です。
ちなみにOLFAが黄色いのは刃物であることから危険防止のためにゴチャゴチャした工具箱の中に置かれても目立つよう、温かみのある卵の黄身の色に近い黄色にしたそうです。
  
3.4mm規格のナイフ(デザインナイフ)
4.6mm規格のナイフ(アートナイフ)
  「3.4mm規格のナイフ」と「4.6mm規格のナイフ」は、呼び方がメーカーによって統一されているわけでは無い為紛らわしいですよね。
ちなみに4mmとか6mmとは柄に刺す部分の幅のサイズでOLFAとNTカッターの共通規格のこと。
 
    
  OLFAは4mm規格のものをデザインナイフ、6mm規格のものをアートナイフと呼んでます。
NTカッターはどちらもデザインナイフと統一してるようです。
当サイトではOLFA同様4mm規格のものをデザインナイフ、6mm規格のものをアートナイフと呼ぶことにします。
また海外製品では少しサイズが異なり、上述のX-ACTOやLINAXはおよそ5.8mmと日本の規格よりも少し小さ目です。
その為あくまで製品(替刃を刺して挟む部分の作り)にもよりますが、
 ・5.8mm幅のX-ACTOの柄には6mm幅のOLFAの刃が装着できない。
 ・6mm幅のOLFAの柄には5.8mm幅のX-ACTOの刃は装着できるけど、多少がたつく。
などといったことが起こる場合もあります。
更にX-ACTOには5.8mmの他に日本ではあまり見かけない8.8mm幅のものがあります。
5.8mmのものを#1、8.8mmのものを#2と呼んで区別されてますが、慣れないと替刃のカタログを見てもどちらに合う刃なのかが大変分かりにくいので誤って購入しないよう注意が必要です。
当サイトでは便宜上この5.8mmと8.8mm規格のものもアートナイフと呼ぶことにします。

このタイプの欠点(?)は比較的求めやすい価格なので知らず知らずのうちに本数ばかり増えてしまいます。
意識して揃えてる訳じゃ無いのに交換が面倒で良く使う刃の数だけ気に入った柄が揃ってたり、
柄によってかなり使い心地が異なる為、別の柄を試してみたくなったり。
自分への言い訳として 「この手のナイフを頻繁に使う人に共通してること」 と勝手に思うようにしてますけど。。。(汗
 
当サイトでの呼び方 サイズ 採用メーカー
デザインナイフ 4mm幅 NTカッター OLFA
アートナイフ   6mm幅 NTカッター OLFA
5.8mm幅 X-ACTO#1 その他海外メーカー
8.8mm幅 X-ACTO#2  
  
5.カービングナイフ
  特殊なので初めて耳にした方も多いかも知れません。
カービングとは彫刻全般のことで、ここで言うカービングナイフとは木工工芸彫刻用のナイフを指します。
バード・カービングやフィッシュ・カービングと言えばなんとなく聞いたことのある方も居ると思いますが、どちらも一つの木片から削り出してリアルな鳥や魚の形に彫刻します。
このような目的の為に作られたナイフなので、一般的にイメージしやすい形のものから特殊な形をしているものもまで幅広い種類のナイフがあります。
私の場合は彫刻には及ばない(そう呼んだら叱られます)木工細工(と言うのもおこがましいくらい)程度のルアー制作において複雑な削り方をすることなどまずあり得ないので、硬い木の荒削りをしやすい刃のみ使ってます。
  
以上を踏まえてそれぞれ簡単に自分なりのハンドメでの使いどころをご説明します。
  

1. 切り出しナイフ
・NT Cutter VM-600GP
釣り用なのでご参考。
これは切り出しナイフではなく両刃のアウトドアナイフです。
ボディは薄いのに妙に手に馴染んでルアーもサクサク削れます。
NTカッターのカタログには「替刃も売っちゃいるけど、研げるでよ~。」と書いてあるので研ぎながら使うことをメーカーが認めた製品。
ステンレス製で硬いし両刃なので研ぐ人の腕にもよりますけど。。。(汗
でも。。。
とっても良く切れて研ぎながら使える Made in Japan のアルミ製ボディのアウトドアナイフが実売価格300円ちょいだなんて、、、もう、何も言うこと有りません!
それでも強いて欠点を上げるとぶら下げる穴が無い為釣り用としては多少の不便を感じます。
そして刃の出し入れに多少手間が掛かるけど、それがこのナイフの味でもあると思わせる程のセクシーボディ。
 
どこかのブランドナイフと言われても納得してしまうほどのフォルム。
値段からは想像付きません。


NTカッターのアウトドアナイフにはこの他片刃の切り出しナイフもあり、刃はステンレス製と鋼(ハガネ)製が揃ってます。定価1000円(税抜)とOLFAのクラフトナイフ(片刃)よりも高めの設定になってますが、いつか使ってみたいと思ってます。
 
・OLFA Limited CK
これの前に使ってたものは本格的なナイフでした。
今では考えられませんが小学校の頃YMCAのキャンプで使うのに母親から買ってもらったものです。
柄が物凄く綺麗な木製の切り出しナイフでした。
当時にしてみたら超贅沢品で思い出も一杯詰まったナイフだったのに。。。
紛失(泣

この手のナイフはやっぱ木製の柄ってのが捨てがたいもんですよね。
でもこれは樹脂製だけど意外と手にしっくりくるので作業に集中できるし値段の割に切れ味も悪くありません。
替刃は2枚入りで実売価格200円前後と超お手頃価格です。
限界はあるでしょうけど切れなくなったら研いで使ってるので、頻繁には替えなくて済んでます。
セラミックやダイヤモンドなどのスティック状の砥石でちゃっちゃっとマメに研ぎながら繋いでおいて、定期的に気合を入れてガチンコ砥石で研ぐと驚くくらい蘇りますよ。

後述の34Bと同じ替刃ですが持った時に34Bだと薄くて手に馴染まず根を詰める作業では疲れて辛いです。アウトドアが前提なので仕方ないとは思いますが、じっくり攻めるハンドメにはこちらを買って大正解でした。
 

上から、VM-600GP、Limited CK、34B
 
主にハードウッドの削りだしで使いますが、 カービングナイフと使い分けてます。
バルサで作成する場合はほぼ出番はありませんが。
 
・OLFA クラフトナイフL型 34B
これも釣り用なのでご参考。
かなり昔から売られているのでこれまたロングセラーな商品なんでしょうね。
替刃が同じならそれに越したことは無いのでハンドメ用も同じ刃が使える上のLimited Ckにしてみました。
なぜに同じようなのが2本必要?
それは、趣味の問題でしょうけど海水や潮風にさらす上に生物を切り刻む釣り用とハンドメ用では高いもんじゃないし使い分けたかったんですよ。前述の通り結果的には分けて正解、やはり柄の形状や材質も用途によって使い分ける必要があることを実感させられました。

アウトドア用として見た場合、言いたいことはVM-600Gと全く同じでとっても良く切れて研ぎながら使える Made in Japan のステンレス製ボディのアウトドアナイフが実売価格300円ちょいだなんて、、、もう、何も言うこと有りません!
強いて欠点を上げるなら、CKのところで書いた通り薄くて手に馴染みにくいのでハンドメ用として長時間の作業では辛いです。

これはいつも小物やちょっとした工具類などを買ってるショップだと税別300円で、上のCKはもうちょっと(確か20~30円くらい)高い程度です。
それだけに。。。
釣りへ行く途中でナイフを忘れたことに気付いて聞いたことのないホームセンターで泣く々税抜450円で買ったことはちょっとだけ悔しい思い出です。

それにしても。。。
今時実売価格3~400円台でこのようなナイフが買えるなんて日本人で良かったなぁ、と、つくづく。
何より釣りで雑に扱っても値段的に気兼ねしないで使えるってのはありがたいです。

 

2. カッターナイフ
どこのご家庭にも1つは有る ド定番、『折る刃』式のナイフです。
 
・NT Cutter A-300
カッターナイフと言って真っ先にコレを思い浮かべる方もおられることかと思います。
それくらい古くからあるNTカッターのA-300。
奇跡的に小学校時代から愛用しているものがまだ残ってて、現役バリバリ。
現在販売されているものとは微妙に変更されているけど見た目はほぼ同じです。
目立った変更箇所は右左どちらでも使えるようになったことと、ピッチが短くなったこと。

刃を出したり仕舞ったりする際、小学生の自分ではそこそこ硬く感じました。当時工作やプラモデルの作成が趣味だったので作業中は頻繁にカチカチやる訳ですが、そうすると親指の先が赤くなったのを覚えてます。
この感触、うん十年使い続けた今でもヘタれることなくほとんど変わりません。
流石です。
実売価格も200円前後と とってもお得でコスパ最高、最初の一本には絶対お勧め!

これは両面テープで仮止めしたボディを剥がす時専用に使ってます。
専用にしておかないと直ぐに(2~3個剥がすと)両面テープのノリが刃にこびり付いてしまう為に他の用途で使おうと思うと都度変えたり折ったりすることになる為とっても不経済。

替刃はOLFAの特専黒刃(小)を使ってます。

一生使えるんだろうなぁ。
 
・NT Cutter A-400GR
オーソドックスな小型刃カッターナイフ。
ボディはアルミダイキャスト製で滑り止めのゴムグリップが装着されてます。
とっても使いやすくお値段もお手頃、近所のホームセンターで確か税込300円行ったか行かないか程度でした。
極普通にカッターナイフとしてオールマイティに使ってます。
小型だけどグリップが握りやすくとっても安定する為小さなルアーの場合はバルサを削り出す時に使うこともあります。

ハンドメイドルアー云々とは関係なく、普通にカッターとしてA-300同様こちらもお勧めの1本!
ちなみにこれにはOLFAの普通の替刃(小)を使ってます。
 
・OLFA 11B
カタログによると、
「大型カッターの決定版。紙から薄手のベニヤ板まで切ることができる万能タイプ。」
だ、そうです。

後述のアートナイフやデザインナイフの使用頻度はとても高いです。
次に使うのはコレかも知れません。
ルアー製作に限って言えば、
オーソドックスな小型刃のカッターよりも出番は多いかも。
主な使いどころはバルサを削り出す時。
替刃はOLFAの純正品を使ってます。
 
・OLFA 8B
オーソドックスなサイズ、小型刃のカッターです。
コレはオールステンレスで水洗いもOK!
替刃はもちろん純正品の「ステンレス替刃」を使用してます。

ただステンレスなので仕方ないけど、普通のカッター刃の方が切れ味は良いです。

見た目はシンプルでイイ感じなんだけど、握り難いし角張ってる為少々使い難いです。
ちょこっと使い用と割り切って使ってます。
  
・OLFA 141BS
 
刃先が30度と鋭角な刃になってます。
「こりゃええわい!」 と、衝動的に買ってはみたものの、
これが活躍すると想定してた場面ではデザインナイフの方が使いやすかったんですよ。
結局あまり出番はありません。
これ有りきで使い道を模索してるといった本末転倒状態。

こちらも見た通りで上の8B同様とっても使い難いです。
   
・OLFA 203B(MT-1)
 
これは大正解でした。
リップ付きルアーを調整するのに無くてはならないカッターです。
接着剤が固まったリップを剥がすのに大型カッターだと力は入るけど大き過ぎ。
小型(一般的なやつ)ではペナペナ曲がってしまって頼りない。
コレはリップを外すのに丁度良い大きさ(下の写真の真ん中)で力も入れやすいし、厚みがある為ペナペナしません。
「良い買い物をしたなぁ。」 と、実感できた逸品です。
品番が変わったようで、使ってるものはMT-1と刻まれてるけど今は203BXXみたいです。
(XXはカラーの番号/SY:イエロー、SP:ピンク、SB:ブルー)
 
  
  
・OLFA 特専ツメ付きロング (185B)
超極薄刃の小型刃カッター。
0.2mmの「特専黒刃ロング02」という刃を使います。
OLFAでは切れ味を重視して通常の白刃よりも鋭角に研磨された黒い刃の特専黒刃シリーズというものがありますが、これはその中でも最も薄い0.2mmの極薄刃が最初から装着されているもの。
この極薄刃は普通の小型カッターと同じ9mm幅なので白刃が装着されて売られてるものにも装着出来てしまいますが、「同じ9mmなので装着することは可能ではある」というだけで流石に0.2mmはガタついて安定せずに危険です。
極薄刃は最初から薄刃使用を前提に作られたものに装着します。

この刃はカッターと言うよりも、もはやカミソリに近いほど。
ペナペナで力を加え無くても簡単に曲がります。
 
直ぐに切れなくなってしまうのでロングになっているのかも知れませんが普通の長さの方が扱いやすいです。
でも残念なことに薄刃対応の9mm幅の小型カッターはロングしかありません。

これは写真でも確認できるように柄尻がドライバーとしても使えるこじる為のツメ(「焼入れ加工の便利なツメ」らしいです)になってるのが特徴らしいです。
それから刃のストッパーが無いので油断しているとズリッと抜けてしまうので要注意!
「壁紙を切ることを目的としたプロ用小型カッター」で内装プロ用とのことですが、家で使ってても気を使うのに持って歩くとしたら更に注意が必要な気がしてなりません。しかも折ってない新品状態だと一回カチッと前にスライドさせただけで刃先が出てしまいますし(他のカッターも同じだけど)、前述の通りストッパーが無い為後ろへ1回スライドさせると刃が外れてしまいます。このことに対してフラストが溜まるのは私だけでしょうか?

全く意味不明ですが職場のマニアックな派遣社員の人が「CPUの殻を割る時の必需品。」と言ってました。

ハードウッドの張り合わせはクランプで押さえ付けて固定するけど、バルサを張り合わせた時はセロハンテープをぐるぐる巻きにします。
その際はみ出した接着剤が薄く伸びてる場合があるんですが、それを剥がす(削り取る)時は普通の刃よりも扱いやすいです。
そもそも開発コンセプトが違うのでメーカー想定外の使い方である為仕方ないのは解ってるんだけど、しつこいですが普通の長さの方が取り回しが楽です(カミソリを使うよりははるかに使いやすいですけどね)。
 
・OLFA 特専M型 (145B)
極薄刃の中型刃カッター。
上の185Bが失敗だった(あくまで個人的に)為に購入、当たり前ですが185B同様切れ切れですね。例えばカッターのパッケージ程度であれば然程抵抗を感じることなくス~ッと切れていきます。

こちらは購入時に0.25mmの特専黒刃(中)が装着されてますが、替刃は0.2mmの特専黒刃(中)02を購入してみました。M型の場合は小型よりも幅がある分、使いどころによっては0.25mmの方が使いやすいように感じました。
M型と言えども0.25mm程度ではやはりカミソリ波で、0.2mmとそれ程変わらないくらいペナペナな為185Bの時と同様力を入れなくても簡単に曲がります。
  

 
 
185Bの代わりに購入したので使い方は同じく主にはみ出た接着剤を剥がす(削る)のに使います。その用途に限って言うと、“刃としては幅の狭い特専黒刃(小)の方が扱いやすいけどボディはこの145Bの方が扱いやすい” です。
それ以外の用途で使う場合は薄い割には幅があるせいか、安定感があって使いやすく感じます。
ただこれも柄尻に刃のストッパーが付いてませんが、どうやら特専シリーズは全てそうらしいです。
なんでだろう?
(購入したばかりなので、もう少し使い込んでみて気になる長所、短所があった場合は追記します。)

この特専黒刃シリーズは1つあると便利ですよ!
※とは言え普通は 「何に使うんだよ!」 でしょうけど(汗
 
 ・貝印 SS-110 目透し
 
これも大正解。
刃の幅が6mmと大変細いです。
主にリップの穴を綺麗にする為に使います。
デザインナイフでボディに切れ込みを入れてから穴を掘りますが、
これは長さを自由に調整できる為、掘った穴を綺麗にするのにとても重宝します。
これ以外では難しいです。
これも無くてはならない逸品!
 

 

3. デザインナイフ(4mm規格)
主に繊細な切抜き作業用のナイフ。
出番は少ないけど必需品です。
面倒なので近頃あまり作らないけど、貝シートを切り抜いてインレイを施したり、螺鈿(らでん)細工の真似事をする時に使います。
その他デカールシートを使う時の切り抜きなどにも使います。
あくまで私の場合ですけど、
紙など薄いものを切る場合は鋭角(30°)の刃。
やや厚手の紙や貝などを切る時のように少し力が必要な場合は鈍角(45°)の刃が使いやすいです。
もちろんそういった切り抜きだけではなく、細々とした作業でも何気に手が伸びます。

代表的な替刃は以下の物があります。

※「刃ありき」 で本体を選択している為、本体よりも刃の紹介が先になってます。
※デザインナイフとは。。。
ここでは便宜上商品名とは関係なく、
OLFA XB102など4mm程度の幅の替刃を使う物を 『デザインナイフ』 と呼んでます。
 
・NT Cutter DCC-200P
 
・NT Cutter DBA-200P
 
・OLFA XB102
 
◆本体
・NT Cutter D-400GP
アルミ製のしっかりしたボディで実売価格200円ちょいと、コストパフォーマンス最高!
NTカッターの製品はこれに関わらず全体的にコスパは良いように思えます。
手持ちのNTカッター製で一番高いDS-800Pでも税込500円でおつりが来ました。
その次に高いD-500GPは税を入れてやっと300円を超える程度。
それ以外のここに登場するNTカッターの製品の購入価格は全て200円ちょい。
どれも品質的に問題ないし、というよりもむしろ品質は良いですから拘りなければNTカッターの製品は狙い目だと思います。
ただNTカッターの製品に付属の替刃は数枚ですがOLFAの場合は製品として売られている替刃がそのまま付属してる為、単純に実売価格だけで比較しても解り難いですけどね。

このナイフは後述のTAMIYAやOLFAのデザインナイフ同様肩が落とされている為使いやすいです。
やはり挟み口がしっかり作られているので安心。
ただ尻つぼみで後ろが細く、購入当初はいまひとつしっくり手に馴染みませんでした。
その為放置しとくのももったいないのでナイフとしてではなく刃を逆に装着して使ってました。
ケガキや小型のヘラのような使い方をしてたんですが、馴染まなかったはずが使ってるうちにいつの間にか気にならなくなってたんですよ。
慣れって恐ろしい(?)もんですね。
今ではアルミ製でしっかりしてるのに軽くて肩も落ちてるしとっても使いやすいと感じてます。
   
 
・NT Cutter DS-800P
これは極細6mmの柄。
細過ぎると言われることもあるので正直あまり期待はして無かったけど、大変扱いやすいです。確かに細いけどアルミ製でそれなりに重量がある為か安定します。指先でクルッと操作しやすいし何より寝かせ気味で使用するような場合でもルアーのボディと干渉しにくいので作業が楽。
細かい作業用として手放せない1本となってます。
下の写真でもわかるようにこの手のナイフの中でもダントツに細いです。

上から、D-400GP、DS-800P、CK100、DESIGN KNIFE
 
細い上に肩もしっかり落とされてます。
もう1本イッときたいくらい気に入ってます。
 
・LINEX CK100
デンマークの製図用品メーカーのデザインナイフです。
このサイズのナイフの中では一番気に入ってます。
機能性よりデザインにヤラレちゃいました。
本体はステンレス製でカッチョええです。
もちろんデザインだけではありません。
挟み口もかなりしっかり作られていて、ガッチリ固定してくれる為安心です。
ステンレスだけど中空なので軽いです。

外観と質感は気に入ってますが、肩があるので邪魔になり細かな作業には使い難いです。
 
・TAMIYA DESIGN KNIFE (OLFA'S OEM)
OLFAの 『デザインナイフ 102B』(既に廃版) のOEMですが、ボディの材料と形状は異なります。
OLFAのデザインナイフでもしっかりしてて品質的には全く問題ありません。
黄色がイヤでこちらを購入しました。
挟み口がしっかり作られていて安心感抜群。
肩が落とされているので細かい部分の作業がしやすいです。
柄はポリプロピレン樹脂製でしっかりしたホールド感があります。
これは軽いし使いやすいし挟み口がしっかりしてるし、言うこと無し!
強いて欠点を上げるとすれば、
他のタミヤのナイフ(モデラーズナイフ、モデラーズナイフPRO)のような転がり防止の突起が無いってところでしょうか。
キャップにはあるんだけど柄尻に刺してもユルユルなのであまり意味が無いような気がします。
 

 

4. アートナイフ(6mm規格)
細かい作業用。
削る、切る為のナイフ。
無いと困るほど出番は多いです。
最も使用頻度の高い刃はOLFAのアートナイフ替刃(XB10)。
特にアイの塗料を落としてると直ぐに刃がボロボロになってしまう為、安くて丈夫で良く切れるのこの刃は手放せません。
小型ルアーのアイの場合はOLFAのアートナイフ直線刃(XB157T)やX-ACTOのファインポイントブレード(X11)を使ってました。
それ以外だと大きくは、力の要る作業ではXB10、細かく繊細な作業だとXB157TやX11。

平刃や曲線刃は、
例えばボディを張り合わせてはみ出たアイ周辺の接着剤を削り取る場合によく使います。
そして重心移動のルアーを作る時はこれら無くしては作るのが大変、必需品です。

OLFAはどこでも入手可能だけど、X-ACTOの入手は今尚難しいかもしれません。
それでも昔よりは随分取り扱う店舗は増えたけど、相変わらずOLFAよりも高額で販売されてるところが圧倒的に多いように思います。
輸入品なので仕方ないことは理解できるけど、悩ましいところですね。
ちなみに東急ハンズでは結構昔から取り扱われてたけど、販売価格はあまり変わってないように思います。
(とてもお値打ち価格とは言い難い販売価格。)
かなり安いショップもあるのでネットを徘徊してみることをお勧めします。
ただ、どうひいき目にみてもOLFAの方が切れ味の良いことは否めません。
価格も安くて入手しやすく切れ味抜群のOLFA。
それだけにこれからもX-ACTOは日本だと入手しにくい状況は改善されない気がしてなりません。

それから一部の間で、『X-ACTOは厚いから研げる!』
などと広まってますが、これは “=OLFAは研げない” ではありません。
OLFAも研いで使ってます(XB10以外)。
ただどちらも研ぎながら延々使えるものではないので程々のところで交換してますけどね。
更に言っちゃうと研いで初期状態にするにはかなり気合入れないと難しいです。
コピー用紙をつまんで新品同様スーっと切れる程研げる技術があれば頑張る価値はあるでしょうけど、あいにく持ち合わせてないのでせいぜい1~2回研いで諦めちゃいます。
ちなみにX-ACTOよりもOLFAの方が研ぎやすい気がするのは私だけでしょうか?

参考までに替刃の厚さを計ってみました。
 
・OLFA、X-ACTO、LINEX の替刃(直線刃)の厚みは0.5mm
   
 
・OLFA XB10 は0.45mm
 
X-ACTOの特徴の一つに替刃の種類の豊富さがあり、サイズも2種類あります。
一般的なアートナイフのサイズが#1、もう一つはより大きな#2。
#1は普通にアートナイフとして、#2は主にボディの荒削り用に使ってます。

代表的な替刃は以下の物があります。

※「刃ありき」 で本体を選択している為、本体よりも刃の紹介が先になってます。
※アートナイフとは。。。
ここでは便宜上商品名とは関係なく、
OLFA XB10 や X-ACTO#1、#2など8mm前後の幅の替刃を使う物を 『アートナイフ』 と呼んでます。
 
・OLFA XB10
 
・OLFA XB157T
 
・OLFA XB157H
 
・OLFA XB157K
 
・X-ACTO #1 Series
・X-ACTO #11 Classic Fine Point Blades
  
・X-ACTO #217 Lightweight Chiseling Blade
  
・X-ACTO #210 General Purpose Blade
  
・X-ACTO #212 Mini Curved Carving Blade
  
・X-ACTO #215 Keyhole Saw Blade
  
・X-ACTO X216
  
・X-ACTO #2 Series
・X-ACTO #202 Large Fine Point Blade
  
・X-ACTO #224 Deburring Blade
  
・X-ACTO #219 Angled Wood Chiseling Blade
  
・X-ACTO #218 Heavyweight Wood Chiseling Blade
  
・X-ACTO #222 Large Curved Carving Blade
  
・X-ACTO #225 Large Contoured Blade
  
・X-ACTO #223 Corner Stripping Blade
  
・X-ACTO #226 Whittling Blade
  
・その他、LINEX、DAISO etc
 
◆本体
NT Cutter DL-400P
ぅ~ん、これはちょっと勘違いでした。
中学時代に学校の美術の時間に配布されたものと同じかと思い購入。
それはNTカッター製で柄は樹脂だけど堅くてしっかり作られており挟み口も金属で大変安定した作りでした。同じく白かったので、てっきりそれの後継かと思って購入したのに。。。残念
後述のOLFAのアートナイフ10B同様替刃は本体で挟む作りになってます。
そして力が入るとこの柄もしなります。
この製品が悪い訳ではありませんが、期待が大きかっただけにとてもショックでした。

ハンドメ制作用の道具として見た場合はイマイチだけど、一般的なアートナイフとして使う分には軽いしそれ程使い難さは感じないと思います。
 
NT Cutter DL-400GP
OLFAの中では賛否両論色々有れど用途をハンドメイド ルアーだけに絞った場合は誰になんと言われようと個人的には後述の一般的に重いと言われている LIMITED AK Ltd-09 がダントツで使いやすいです。
NTカッターであれば絶対コレ!
いやメーカー関係なく言ったらこちらの方が使いやすく感じるかも知れません。

前述のNTカッターのデザインナイフ D-400GPが慣れてみるとすこぶる快適な使い心地だったので試してみたところ、こちらも自分の手にはジャストミート!!
刃を挟み込む部分ももちろん金属製でしっかり固定してくれます。

LIMITED AK Ltd-09 はオープン価格設定ではあるけれど事実上定価はおよそ1200円程で実売価格は600円台~1000円ちょいくらいまで。対してこちらの定価は400円の実売価格は200円台~300円ちょい程度。
AKには定価300円(実売価格は200円弱)の25枚入りの替刃が付属してるけど、それを含めて考えてもこちらの方がお値打ち価格。

色々な意味で最初の1本にお勧めします。
 
肩も落とされており寝かせ気味での作業もルアーのボディと干渉しにくいです。
 
・ LINEX CK200
これも 「2.デザインナイフ」 でご紹介したCK100同様美しいです。
何故だか使ってると幸せな気分になれます。
世界標準と言っても過言では無いように思えるX-ACTOよりも好きです。
このサイズのナイフ本体の中では一番のお気に入り。
CK100と同じデザインだけど若干太めに出来てます。
CK100同様、機能云々よりもデザインとしっかりした作りが大好きです。

替刃のサイズはX-ACTOの#1と同サイズ。
挟み口が刃の幅ピッタリに作られている為、OLFAの替刃は使えません。
(前述の通り、X-ACTO#1は約5.8mmでOLFAは6mm。)
X-ACTO#1と同サイズの替刃のみ使用可能です。
挟み口に遊びが無くピッタリな分、安定感はピカイチですけどね。

純正ではステンレス製の直線刃1種類しかありませんが、種類が豊富なX-ACTO#1の替刃が使えるのは強みです。
純正品とX-ACTO#1以外ではダイソーの替刃(116)が使えます。

純正の替刃は使いません。
もっぱらX-AXTOの替刃を使ってます。
替刃の中には純正の柄に装着した場合キャップが閉まらなくなるものがありますが、これに装着すれば閉まる場合もあります。

これもCK100同様、肩があるのでとっても使い難いです。
それでも好き。
  
 
・OLFA ArtKnife 10B
替刃25枚付で実売価格300円ちょい程度でしょうから仕方ないかも知れませんが、柄が再生樹脂でヘニャヘニャな為使ってて落ち着かないです。
しかも挟み口の肩が落とされてないし刃が深く刺さり過ぎ。
刃は本来最後まで押し込んで固定するのが正しい使い方でしょうが、そうすると先が短くなります。
短いと寝かせ気味に使用した場合、挟み口周辺がルアーのボディに当たって傷を付けてしまうことがあります。
完成したルアーのアイについた塗料を落とす作業中に、どんだけお腹に傷を付けて泣いたことか。
  
そこで肩が落とされていない分なるべく先を長くして使いたくて最後まで押し込まず少し長めに装着します。
メーカーの想定外の使い方なので仕方ないけど、そうすると微妙にガタついて安定しません。
他のナイフのように先端の挟む部分が金属ではなくボディで挟んでるせいもあると思います。
金属で挟むような作りであればもう少し安定したような気がします。

とか文句タラタラ言ってる割には旧モデルからなので長いお付き合いでした。
行方不明になってしまった為、文句言いつつも下のTAMIYAのモデラーズナイフを懲りずに購入。
 
・ TAMIYA MODELER'S KNIFE (OLFA'S OEM)
そんな訳で、OLFAのアートナイフが行方不明となり次は黒いボディのこちらを購入。
OLFAのOEMだけど、アートナイフ10Bとは柄の形状が異なります。
OLFAの柄には上の写真のように沢山の凹みがありますが、こちらは多角形。
材質もガラス繊維入り樹脂製でしっかりしてます。
柄の後方に転がり防止の為の突起があり安心できます。
なんですが。。。
なんだかんだ言っても先端の挟み口はアートナイフ10Bと同じなので結局気に入らない点は同じ。
刃を装着した時の安定感は相変わらずいまひとつ。
写真の上がこのナイフ、下は金属で挟むAK。
それなのに気が付けば3度目(旧型、10B、コレ)の購入なのは、ルアー作成以外でも有ると便利だから。
お値段的にもそれ程負担になる金額ではないし邪魔になる大きさじゃないし。
ルアー制作から切り離すと、とっても軽くて使いやすいので1本あると重宝します。

ちなみにこれを買った数日後に上のOLFA アートナイフ 10Bが見つかりました。
まぁそんなもんか。
 
・ OLFA LIMITED AK Ltd-09
これはリミテッドを名乗るだけの事は有ります。
機能的にはアートナイフの最高傑作。
これに装着可能な刃はどれを付けても全くガタツキはありません。
全ての刃をしっかり固定してくれます。
OLFAのアートナイフの替刃(XB10)やアートナイフプロの替刃(XB157T、H)などを装着してましたが、
 

XB10を長めに装着しても安定します。
 
しかも肩が落とされている為とても作業しやすいです。
色々使いましたがつくづく良く出来た作りだと、感心します。
ルアー製作など細かい作業用には色々な意味で長く付き合える1本だと思います。
値段的に他と比較すると少々高い感じを受けますが、値段なりのものはあります。
「どれか1本!」って場合、OLFAファンならコレを選んでおけばまず困ることは無いと思います。
欠点かどうかは個人差があると思いますがアルミ製なのに重たいです。
個人的にはその分安定していて頼もしく思えるところですけど。
デザイン的にもシンプルで、その分飽きが来なくて好感持てます。
 
 
・ TAMIYA MODELER'S KNIFE PRO (OLFA'S OEM)
OLFAの 『アートナイフ プロ 157B』 のOEMです。
これも黄色がイヤでこちらを購入しました。
柄はガラス繊維入り樹脂製で後方に突起がある為転がり難いです。
肩が有るので(しかもデカイ)リピートは無いと思うけど、グリップがとても手に馴染んで使いやすくて好きです。
グリップはエラストマー樹脂製と書いてありますが、
エラストマーとはゴムのように弾性のある材料の総称で大きくはゴムを指して言うことが多いようです。
だから。。。
言っちゃえばゴムでしょ!?
故に経年変化でベロベロになってしまったらイヤだなぁ、とか思ってるのは私だけ?

主にOLFAのアートナイフプロ用の曲線刃(XB157K)を装着してました。 
  
 
・ OLFA ホビーのこ 167B
柄はアートナイフPROと同じということで、のこ刃だけを購入してTAMIYAの MODELER'S KNIFE PRO などに装着して使ってます。
主にリップの切断や切り出しに使いますが、多少慣れが必要な気がするのは私がぶきっちょなせいでしょうか?
大量に切り出す場合はやってられないけど1、2枚だけ必要といった場合は便利です。特にガラエポは挟みで切ると周囲が白くなるけどのこ刃を上手く使えば綺麗に切り出せます。
 
・ X-ACTO #1 KNIFE
知る人ぞ知る、X-ACTO。
これはアメリカのメーカーであちらではド定番、日本でいえばOLFAみたいなもんですね。
日本でも『「もの」に拘る 』系の人であれば絶対知ってるメーカーです。
マグライトとかボガグリップとかクニペックス見たいのが大好きな人がとっとも好きそう。
プラモデルを作ってる人達の間でも人気があるらしいです。

無骨で簡単な作りではあるけれど、いかにもアメリカ製って感じがカッコイイ逸品。
アルミ製でとても軽く、アングロサクソン系の人には使いにくそうといった勝手なイメージがあります。
手がデカそうで#2の方が合ってるように思えるのは気のせいでしょうか?
(ただの思い込みでしょうけど。)

X-ACTOは売ってる店そのものが少ないです。
やはり日本ではOLFAが幅を利かせてる為か、ほとんど世界標準(?)なのに悲しい現実。
確かに作りも機能もOLFAの方が良く出来てるし日本人好みな気もします。
個人的には素っ気無いただのアルミの棒のX-ACTOが方が好きですけどね。
でも使い始めた頃と比べれば取り扱い店舗も徐々に増えてますよ。
そのお陰で今じゃこのボディ、500円もしないで買えますから!
あたしゃ1000円以上で買った記憶があります。

替刃の方は程よい焼入れ具合で定評があるようです。
OLFAと同じくらいの厚みがあり、撓り具合にもしっかり感があります。
柔らか過ぎず硬過ぎずなところが好き。
少々お高くて通常、オーソドックスな直線刃が5枚入りで500円程度。
100枚入りが5000円前後くらいかな。
(店によってかなり値段のバラつきがあるので要注意。)
ちなみにわたしは5枚入りを200円ちょいで買ってます。

「色々な刃物を試しても最後はX-ACTOに戻ってくる」と言われてるようですが、
私も、一度X-ACTOの替刃に慣れちゃうと微妙な違いなんだけどOLFAには戻れません。
とか言ってみたいもんですけど(X-ACTはお気に入りなもんで。。。)、
本音を言っちゃうと、残念ながら切れ味はOLFAよりも劣ってるように思えます。

X-ACTOの替刃は前述した大のお気に入りであるCK200(LINEX)にも装着してます。
キャップが閉まらない替刃でもCK200に装着すれば閉まるものもあるし。

替刃:上から。X217、X210、X216、X211
 
写真の上2本はLINEXで下の2本がX-ACTOの本体。
上のLINEXに装着してる替刃を下のX-ACTOに装着した場合、キャップは閉まりませんがLINEXに装着すればキャップはキチンと閉まります。

やはり肩があるので寝かせて使うような用途には向きません。
 
 
洋画でもこんなシーンではほとんどX-ACTOが使われるようです。
これはターミネーターでシュワちゃんが自分の腕を切り開いてるシーンです。
 
これはアメリカのTVドラマのワンシーン。
 
 
X-ACTO。。。
ご存じない方の為に簡単にご紹介しときます。
詳細はHPをご参照下さい(英語だけど)。
 エグザクト社。
 1917年、Sundel Doniger により医療器具の製造販売会社としてニューヨークに設立。
 1930年には医療用注射器の製造販売開始。
 その後刃が交換できるユニークな外科手術用のメスを開発。
 それを元にアーティスト向けに刃が交換出来るナイフを製品化。
 1960年にはホビイスト向け市場へ参入。
 1987年以降、アートナイフやホビー用ナイフを次々開発、商品化。
 1996年 シカゴ・マテナイオン博物館からグッドデザイン賞を受賞。
 現在は Elmer's の参加です。

だそうです(訳がヘンだったら、ごめんなさい)。
 
・ X-ACTO #2 KNIFE
これはX-ACTOの定番である#1より大きなサイズの#2。
日本ではあまり見かけないサイズです。
替刃は純正以外でこのサイズに使えるものは知らない為、純正の#2用の替刃を装着して使ってます。
実はコレ、無くても間に合う っちゃ~間に合います。
その昔#1を買う時に送料の関係で一緒に買ってみたもの。
アルミ製で大きいのに軽いです。

無くてもヘッチャラとか言いつつ、気が付けば2本になってたりするんですよ、これが!
ハードウッドを削ってる時に、ちょっとした修正など有ったら有ったで便利です。
 
肩は#1をそのまま拡大したような形だけど、このサイズの使い方だと肩云々はあまり気になりません。
  
・DAISO DESIGN KNIFE (Cutter115)
どっからどう見ても外観はX-ACTの#3627のパクリ。
替刃のサイズも、まんまX-ACTO#1。
遊びが無い分、微妙に大きいOLFAの替刃は使えません。
ダイソーの純正品かX-ACTOかLINEXの替刃のみが使えます。
本体はアルミ製で長い樹脂(黒い部分)に覆われている為持った感じは良好です。
使い心地ですが、これがまたすこぶる快適!
#3627のパクリなだけあって、とっても使いやすいです。
お値段もおよそ1/10だし。

と、良いとこずくめのようですが。。。
コレのみでイこうとすると、刃的に少々しんどい気もします。
純正の替刃は10枚で100円とお手頃価格のわりに切れ味はまぁまぁ。
でも直ぐにボロボロになっちゃいます。
用途を考えて割り切ればお徳かも!?
もしくは、X-ACTO#1用の替刃を使うからキニシナ~イ・・・とか。

肝心のハンドメイドルアーの作成工程においては使いにくく感じました。
と言うのも黒い樹脂製の柄が回っちゃうんですよ。
その為結局お蔵入り。
ハンドメイドルアーの作成工程には個人差があるのであくまで所感ですけどね。

 

5. カービングナイフ
文字通りカービング用のナイフです。
主な用途は木を削る為のもの。
ハードウッドでルアーを作る場合の荒削りで使います。
数あるカービングナイフの中でX-ACTO#2のものを使ってます。

代表的な替刃は以下の物があります。
(使っているブレードは104と228で、他はナイフではありませんが参考までに上げときました。)

※ 「刃ありき」 で本体を選択している為、本体よりも刃の紹介が先になってます。
※アートナイフとは。。。
ここでは便宜上商品名とは関係なく、
OLFA XB10 や X-ACTO#1、#2など8mm前後の幅の替刃を使う物を 『アートナイフ』 と呼んでます。
 
・X-ACTO #2 Series
・X-ACTO #104 Carving Blade
  
・X-ACTO #228 Concave Carving Blade
  
・X-ACTO #135 Router Assortment
  
・X-ACTO #239 Extra Fine Saw Blade
  
・X-ACTO #235 Medium Saw Blade
 
◆本体
・ X-ACTO X3261 Woodcarving Knife
カービングナイフと言うだけあって、ハードウッドでも大変削りやすいです。
手にとっても馴染む形状で気に入ってます。
 
・ X-ACTO X3206 Heavy Duty Aluminum Handle Knife
X-ACTOの中では最も無骨なナイフ。
重厚なアルミボディはずっしりと重く、ハードウッドを削り出していても大変安定感があり安心できるナイフです。
  

 

6. リンク
メーカーのリンクです。
 
 
 
 
 
 
 

 

◆おまけ
刃の互換性を表にまとめてみました。